海を、自然を、そして田名埠頭の状況を感じてきました

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先日こちらでもお伝えさせてもらった「布メッセージ」。沢山、愛あるメッセージが届き、書き込まれ。
それをもって、友人6名で、山口県の、田名埠頭へ行ってきました。

幼稚園や小学校の子どもを持つ母が数人いるため(私も)、お迎えの時間には帰らねば!ということで、
現地滞在時間はたった2時間。

それでも。
それでも、やはり行ってよかったと、帰宅してからじわじわとしみじみと感じています。

「田名埠頭」は、上関原発の着工のため、海を埋め立てる予定地にブイをまず浮かべるのですが、
そのブイが埠頭に設置してあるところです。

c0144997_22265097.jpgその時の現地の状況説明は、かえるくんがとっても明確に分かりやすく説明してくれているので、mixiの人はそちらをお読みください(って、ここでもかえるくんに振ってますよ、ごめんね)
また、友人「満月農園」夫婦がこの上関原発に関することを日々アップしているので、是非お読みください。


画像中央のクレーンを乗せた大きな船が、中国電力の船。その両脇に小さな船、それも中国電力の応援船。

そのクレーンでブイを吊るして、埋立地へ持っていかれるといよいよ原発建設が始まってしまうということで、
ブイの前に、8から10隻ほどの船が並び、船同士をロープで繋いで「バリケード」を組んでいるのが祝島からの猟師の人たちと、その妻達。
そして、この10日ほど、祝島の人たちに代わって阻止行動をしてくれているシーカヤックの人たちが来ていて、この日は5隻くらい。

陸地からもブイを移動させる可能性があるので、門のところに、祝島のおばちゃんたちがテントを張って守っていました。


こういう状況をあちこちのblogなどで目にしていると、「全国から」「阻止行動」、「建設反対」・・・そういう強い言葉が、私にはとてもキツいところで、しかめっ面の人が大勢集まってて、シュプレヒコールが鳴り響いて・・・そんなイメージがありました。

でも、実際私達が行った昨日は「あれ?」「これだけの人数?」そんな感じ。

場所も、近づくにつれ「反対!」とかあれこれ旗や看板があるのだろうと想像していましたが、
のどかな海辺の町の道を走り、田名埠頭の標識を曲がるといきなり現地という感じで。


お昼時ともあって、祝島のおばちゃんたちの笑い声や話し声がとにかく大きくておおらかに響いていて、
さすが猟師のたずなを握る妻達なんだな~と感じていたら、
その日、10日ぶりという中電の動きがありました。


応援船が祝島の船にビューンと近づき「工事をさせてください、阻止行動をしないでください」と拡声器で話すと、祝島の船に乗ったおばちゃんたちが「何を言うか!誰も許可してないんだぞ~」とかいろいろ言い返している(遠くてあまり具体的には私達の耳には聞こえなかったんですが)うちに、
またビュイーンともとの位置に船が戻る、といった様子でした。

その時だけは緊張しましたが、結局この日はそれだけで中電側も帰って行ったのです。

c0144997_23113926.jpgテントで皆さんとお昼のお弁当を広げていると、祝島のおばちゃんたちから差し入れが回ってきました。

鯛のお刺身と、アジの南蛮漬け。

どちらも、洗面器に(たらい、というのか)入っていてビックリしましたが、またそれがいい味をだしていて、
そして肝心のお魚もめちゃめちゃ新鮮で美味しくて。

もう20年も反対活動をしてきているおばちゃんたちの人生。

生半可なものじゃないことは、鎌仲ひとみ監督の「ブンブン通信」(←祝島を舞台にした映画の途中報告フィルム」を観ても感じていましたが、

ああ、なんだか言葉にならないけど、すっごいな、このおばちゃんたち。と圧倒されました。

ひと月近く、毎日こうして早朝から。相当お疲れもたまっていらっしゃるだろうに。

日焼けした笑顔が「神々しい」と感じました。



全国から集まった布メッセージの中に、20年前の子育て中の広島のお母さん達が作ったパッチワーク
がありました。
c0144997_23112129.jpgチェルノブイリ事故があった頃、反核の意味をこめて作られたそうです。
そこから約20年経って、やっぱり人間は原子力発電所を作ろうとしている。

なんだか、日本って成長していないと思いませんか。

とっくの前から、ヨーロッパは、自然エネルギーへシフトしていったり、電力会社の選択を自分でできるようになったりしているのに。

鳩山さんだって「核のない世界へ」とか言ってるのに、原発はいいわけ?

なら、東京の真ん中に作ったらいいのにね。



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埠頭から海を眺めました。

視界から中電の船が消えると、そこはとってもまた静かで、透き通った、とても綺麗な海でした。

画像左に影が見えますか?

カタクチイワシの群れでした。


ここに原発が作られたら、この美しい穏やかな世界も、消えてしまう。
この海に、排水が毎秒160トン(大田川の2本分の水量)が流れ出て、海水温度が6度も上がるのだそうです。


おばちゃんのくれた鯛、身が締まっていて本当に美味しかった。

おばちゃんのくれた、アジの南蛮漬け、身がふっくら肉厚で、ほっぺた落ちました。


何が本当で何が必要で、何を守るべきか。何を守りたいか。


また新たな気持ちで「わたしにできること」考えて、動きます。

長々とお読みくださってありがとうございました。

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by ecomaman | 2009-10-02 23:25 | diary